◉『ねむの木』とともに

 幼い頃から、田舎の屋敷周りの手入れや農作業にいそしむ祖母について歩き、花の名前を教わりました。土いじりが好きで、何よりも生き生きと自由に枝を伸ばしている植物を見るのが大好きでした。
 自宅を改装して、キッチン&カフェとしてスタートしたいと思ったとき、親しみやすくて言いやすい名前、そして店のシンボルツリーとして庭に植えられる植物の名を!と思いました。
 時は夏、バラやクレマチスなどの季節が終わり、彩鮮やかな花の季節が終わった中、今では「ねむの木」が夏の日差しにひるむことなく青々とした葉を茂らせ、可憐な花をつけて『私の枝の元においでなさい。ゆっくりくつろいでおやすみなさい。』と語りかけてくれています。

 「ねむの木」の言葉に耳を傾けながら、どんな人も招き入れて、最高のおもてなしができる店を目指しています。(オーナー)


ねむの木までのルート