早いもので 私どもの施設が誕生してから20年の歳月が流れました。この間、多くの方々のご支援とご協力により、ここまで成長することができました。まずは、これまで関わってくださった全ての皆さまに、心からの感謝を申し上げます。
思い起こせば、20年前、バラックの仮事務所で 嵐施設長の下、ごく少数の職員と、私たちは高齢者福祉、如いては地域社会に貢献することを目指し、ケアハウスとデイサービスを開設いたしました。その時から今日まで、時代の変化に対応しながら、法人運営に努めてまいりました。開設から5年後にはケアハウスにおいて介護を提供する特定施設入居者生活介護の指定を受け、令和に入ってからは地域包括支援センターの受託、ケアハウスの増築、グループホームの開設等 多くのことに挑戦し、その度に皆さまには 温かいご支援をいただきました。
しかし、これから控えている2025年問題、2040問題等、少子高齢化により介護職員が不足する中、高齢者が増えることで社会保障費は増大、社会保障制度自体が持続できないのではないかとさえ言われています。
これからの20年、私たちにとって苦難の道であることは明白です。そのため今日は長い道のりの中の通過点、折り返し地点と思われましたので、祝賀会も 極内々の皆さんと「お祝い」というよりも「新たな船出」に際し、これから待ち受ける困難を乗り越え、無事に港にたどり着けるよう、同じ船に乗った仲間として、祈念する場としたいと思っております。そして 役員の皆様には、この機会に ぜひ職員には「がんばれ」「この航海では君が要だ」と声をかけていただきたいと思っております。
そのようなお声掛けがあれば、職員がこれまでの20年の間に培った経験と知識を活かし、これからの困難も乗り越えてゆけるはずです。新しい時代の変化に柔軟に対応し、地域の皆さまに愛される施設であり続けられるよう、職員一同、邁進してまいりますので、これまで同様、皆さまの温かいご支援で、背中を押していただければと思います。
理事長挨拶より